2011年6月12日日曜日

家庭科:大人の直線縫い講座



6月12日(日)くもり
参加人数5名
教員:松浦李恵、荒木夏実

「せんせーは我慢との戦いなのです。」
この授業は墨東大学の制服(海外の大学にあるマントのような)・チアリーダー・Tシャツを直線縫いでダッフィー(クマのぬいぐるみ)サイズで作る授業です。




講師である私は、当日までに、衣装のサンプルをつくり型紙を用意して当日を向かえました。向島校舎の椅子やテーブルを端っこにどかせて、その上にミシンを2台並べて設置。床にはブルーシートをひき、上からひざ掛けをひいて実習室の完成。靴を脱いで作業してもらうようにしました。私が家で作業しているスタイルに近づけました。

授業開始。
今まで人に事を教える機会があまりなく、自信がありませんでした。ですが「生徒に絶対手を出さない(変な意味ではなくて)」と心に誓って授業を始めました。これは、私が手を出してしまったら生徒の作品ではなくなってしまうからです。



1着目は難易度の低い制服から。
切った型紙を布にあててチャコペンで型取りする作業。生徒から「なんでこの型紙でマントになるの?」「えっ、これは何処の布?」など質問責めが。最初のうちは、理解してもらおう!と頑張って説明したのですが、なかなか理解してくれなかったりしました。伝わらないもどかしさで気持ちがいっぱいでした。




ミシン掛けの作業。
普段一番速い速度でミシンがけをしている私は、一番遅い速度のミシンがけをただひたすら見守るというウズウズ耐久レース時間でした。縫い方、ミシンの使い方を教えてその後は見守るのみ。ただひたすらに。

たかだ直線、されど直線。




焼き鳥の香ばしい香りとガタガタとミシンをかける音が入り混じる向島校舎。入口に私が作ったサンプルの制服を着たダッフィーを看板の下に展示に可愛いーっと言ってくれて、話しかける一つの手段になっていました。私たちにとっても、校舎の前を通る人にとっても。商店街のド真ん中でミシンをかける異様な集団を気にならないわけがないと思うので、いいきっかけの
材料でした。

そしてみんなで同じタイミングで作業開始したのでだいたい同じ時間に完成。16:00過ぎでした。私の予定では制服・チアガール・Tシャツを作っても時間が余っちゃう事を予想していたのに、まさかの一着のみ・・・

初心者をなめていました。

私が以前リハーサルを行った時、制服を作るのにかかった時間は30分以内だったので、教えながらならかかっても一時間ぐらいだろうと思っていたのですが・・・・




また、完成した墨東大学の制服をみた通りすがりの方が「ここを切ったらもっと綺麗になるよー」と私の生徒に指導してくれていました。それを聞いて確かに!と私は一瞬、生徒になっていました。

初心者のなんで?なんで?な気持ちは教える側にとって、「そこ気になるのか」と新たな発見でもありました。また、効率の悪い動作にイライラしては負けなのだなと学びました。ましてやそれを生徒に悟られたら敗北。




先生とは接客業。
授業中はオンステージ。
舞台裏は職員室で。

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