2011年6月26日日曜日

6月26日〈墨東大学〉大学日誌

キラキラ橘商店街のHPで、朝市があるという情報を入手した私は、『良い機会だし、京島校舎も朝市に合わせて、シャッターを開けよう!』と考えた。しかし、寝るのが遅かったため(言い訳に過ぎない…)、朝市の時間に合わせて起きるのに失敗した。

そのタイミングを逃した私は、『お店は朝早くから頑張っているというのに…』と勝手に気まずさを感じて、まずシャッターを半開(校舎内から見て、左側のシャッター)させた。数分考えた結果、鯛やきを買いに出掛けた。その時に、『こんにちは~』と言う!これが現在、自分なりの挨拶の仕方である。

鯛やき屋:今日も来てたんですか?
中島:昨日、泊まったんですよ!
鯛やき屋:泊まれるんですか?へぇー
今まで泊まったいたことを知られていなかった。知られたからと言って、何か得することがあるわけではないが、一緒に京島で活動していることを再度告知できたのではないかと思った。

この会話の流れに便乗して、今まで渡すことができなかった墨大本をお渡しした。ちょうど岸井さんが登場しているページを見て、『この方も関わってるんですか?』と聞かれた。昨日、果物屋のおかあさんにも『一番最初にここ(現京島校舎)に来てた人が、昨日来たよ!』と話してくれた。墨東まち見世のロビーとして、地域にかなり根付いていたのだろうなと、改めて100日間のすごさを実感した。
墨大本を手に取って下さった鯛やき屋のおにいさんは、『今度じっくり読んでみますね』と言ってくれた。

今まで気付かなかったが、日曜日は子どもを見かける回数が多いことを知った。確かに日曜日は、学校も休みだし、近くに公園もあるので子どもたちの行き来が多いのかもしれない。しかし気になったのは、子どもたちが鯛やき屋さんの前を通るたびに、挨拶したり、そこに居座ってはおにいさんとおしゃべりをしていた。今まで編み物の講座など、編み物の好きなおかあさん方をターゲットにして行われたものはあったが、子どもをターゲットにしたものはなかった。土日祝日、子ども向けに何か仕掛けられたら面白いかもと感じた。

何か使えるかもと思い、昨日行われた講座【クロタヌキ教授の「巣学IA」】で使用したソーラークッカーを京島校舎内で展示しておいたら、意外と気になって見てくれる人が多くて、話のネタとして使えることができた。鯛やき屋さんに行ったときも、『ゆでたまごできましたか?』と聞かれた。目に見えて、なおかつわかりやすい感じがいいのかもしれないと感じた。

日曜日には、子ども以外にもたくさんの人がキラキラ商店街を行き来している気がするのに、日曜定休日をしているお店が多いのはもったいないなと寂しさを覚えた。

今の京島校舎は、壁に大きな紙が貼られていなかったり、物がかけられていたりしないせいか、以前よりチラ見をされる回数が減ったような気がした。墨大の活動が浸透したのか、興味が薄れているのか…なぜだろう?個人的には、チラ見をされるのは恥ずかしいので、されなくなったのは嬉しいが、お話をする回数が減ったのが少し残念だった。


いつものパターンというのも失礼だが、お隣のもつ焼き屋でお酒を飲んでいたおじさんには話しかけられる。興味をもったのか、墨大(私)に絡んできた。今イチオシのソーラークッカーの話を持ち出すと、『そんな農大みたいなことしてねえで、もっとこの商店街の役に立つことやれよ!』と言われた。味方につけたら、とても力強そうな方だった。話も盛り上がってきたので、私は校舎の外に出て、その方とお話をした。『(京島校舎で)楽器を使って音出したりさ、(商店街を使って)フラダンスやったりとかさ、協力してやるからそういうことをやれよ!』と言ってくれた。そういえば、ラジオや墨大の校歌といった案はどこへいってしまったのだろうか。ラジオやりたいなー。今度聞いてみよう!

そして話題は、私の地元(群馬県太田市)のことに!
地元のことを知っていてくれて嬉しかったのだが、どうも私が生まれた前のことで、話についていくことができなかった。地元のことぐらい自信もって話せるようにしておかないと、せっかくイイ話のネタになってもついていけないのがもったいなかった。

また、『どこの学生だよ?』と少し馬鹿にされた感じで聞かれた(あくまでも自分の勝手なイメージです)ので、『慶應義塾さんと東京都市大学が(この活動に)関わっています!』と答えた。聞かれているのは私の出身大学なのだが、一発で理解してもらえる「慶應」という名前を先に出して、強調した。知名度も高いし、高学歴でもあるので、大学のことで馬鹿にされないだろうと考えている自分がいた。
こういう風に考えてしまうのも、キラキラ商店街に店舗を構えているご近所さんにはいないのだが、何十年もここ(京島周辺など)に住んでいる人たちにとっては、墨大の活動を不透明に感じ、悲観的に話しかけてくる人が多い。そのため、その予防線として、「慶應義塾大学も関わっている活動である」とアピールしておきたいのであった。


私が京島校舎の外に出ていると、おばさんに『ここ何やってるの?』と話しかけられた。私はそれに返答すると、『コミュニティ広場みたいなとこなのね!』と解釈してくれた。果たしてこの解釈で正しいのだろうか。未だに人に分かりやすく説明することが不慣れでなのである。人に分かりやすく伝える「決まり文句」みたいなことを考えておかなきゃいけないなぁ…


校舎内にあるガチャガチャを目掛けて、子どもが入ってきた。普通の人なら校舎内の様子を伺いつつ、中に入ってくるので、気持ちの準備がある程度できているのだが、突然のこと過ぎて、少し動揺していた。『ここ何やってるの?』と聞かれ、とっさに『学生がお勉強してるんだよ!』と答えた。分かりやすく伝えることを心がけていたとはいえ、『これは言葉として全然足りなすぎるよな…』と自分自身で反省した。その子どもはリアクションもなく、母親の元へと去っていった。

シャッターを下ろそうかと考え始めた頃、いつもやってきてくれるおじさん(前回、政治や、電車内における学生のケータイに関するマナーについて話してくれた方)が来てくれた。『「墨東大学」?なんで勝手にそんな名前つけてやってんだよ』、『最近の学生は、平気で人を殺したりするからな』や、『この漢字、「勿来 」読めるか?「なこそ」って読むんだよ。なんでこんな当て字作るかな』とか、他にも政治の話など、それらを代表して自分が怒られている気がして、謝った。途中からすごく不愉快な気分になり、早く帰ってくれないだろうかとさえ思い始めた。
すると今度は、校舎内にあるものに興味を示した。まずは、墨東大学の制服を纏ったダッフィーを手に取った。『何着てんだ?これ』と聞かれた。帽子がボンドで接着されているのがわかると、それを剥がそうとし始めた。それをされたらまずいと思い、私は剥がすのをやめてもらった。
その方が次に気になったのは、【みんなで昼寝をする。】の卒業制作展のために作ったパネルであった。1枚目の渡邉くんのボードを見て、『「おうふ。」ってなんていう意味だ?』、『横文字(そこに書かれていたのは、mixiやコミュニティ)書かれても、意味がわからないし、読めない』と言われた。作成者は私だったので、自分が批判されているかのようで、もう聞かれたことに対する返答が少しいい加減になってしまっていた。
そして2枚目の大間知くんのパネルも見始めた。これこそ何か言われそうで、正直見てもらいたくなかった。気付かないで、そろそろ帰ってくれないかなとさえ思っていた。しかしこれが意外と好評で、『面白い!地図がいいなー』と言ってくれた。それを言われた瞬間、自分のテンションも上がってきて、自分からバシバシ説明をし始めた。『また見に来るから。ここ何時から何時までやってるの?』と聞かれた。わざわざここ(京島校舎)のために来て下さるのだろうか。しかも「また来るから」と言って、本当に来て下さるので、ありがたいことだなと感じた。約1時間お話をした。

中島和成

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